第3回

“共感”が鍵 目指すはアーティストとファンの関係性(つづき)

“共感”を生むことで差別化していく

仲木:

コスト競争は一気にきましたね。

伊井さん:

ええ、きましたね。しかも今度は、信託報酬だけじゃなくて販売手数料も下がるじゃないですか。なので、本当に何で差別化するかを考えていくと、1つは残高に基づいて、半ばコンサルに近い、お客さまが「これならお金を払ってもいい」と思えるようなアドバイスに対して対価をいただくこと。それから投資信託での差別化でいうと、やっぱり共感できる運用会社・商品かどうかっていうところじゃないかと思います。

仲木:

そうなんですよ。tsumikiがこだわって“顔のみえる”運用会社の商品のみのラインナップにしているのは、まさに“共感できる商品を扱う”という想いの表れです。

伊井さん:

「日本株のアクティブファンドです」と言っても誰が運用しているかわからない。そんなの共感のしようがないですよね。
例えば、外食産業を例にとってもよくわからない料理に高いお金を出したいとは思わない。でも「一流の○○シェフが作っています。」とか、調理場もオープンにみせてプロの調理技術が垣間みえ、提供されるときに「今日のトマトはどこ産の、○○さんの手作りですごくいい状態の食材なので、これをペーストにしてこれを作りました。」みたいなこだわりを説明してくれる。それで味にも満足できたら、そのこだわりや、技術の高さに“共感”し、お金を出す価値があるなと思える。

そうした“共感”が熱狂的なファンを作るのだと思うんです。
だから僕らはこれからも軸をぶらさずに、常にお客さまを大切に、熱狂してくれるようなお客さま、つまり“ファン”を作っていく。
ファンにもいろいろいて、毎回ライブに行くコアな人もいれば、何年かに1回くらいはライブでも行こうかという人、あるいはライブには一切行かないんだけど音楽は聞いていてくれるという人も含めてファンです。共感という視点では、コアな熱狂してくれるファンがいるということが大事だと考えています。
そういうファンの存在によって、じゃあ僕もやろうかなっていう人たちが出てきたり、口コミでファンの輪を広げてくれたりするようなことが起こる。ここを一生懸命強くしていきたいんですよね。
そのために投資先の企業とイベントを企画したり、寄付先と一緒にセミナーをしたりと、コアな人たちに楽しんでもらう場をとにかく作っていく感じですね。

仲木:

今でもコモンズ投信にはその理念や社会貢献活動に“共感”したお客さま(ファン)が多いと思いますが、さらに磨きをかけていくということですね。
コモンズ30のような個性的なファンドが求められてると思っています。

対談

“生産者”のつもりで毎日商品を磨いていく

伊井さん:

個性のあるファンドということでいうと、最近エジンバラとかアメリカの長期投資家が日本に来た時に僕らのこのオフィスに寄ってくれるんです。
「日本にお前たちみたいなやつがいないからさ」と言ってくれていて。話をすると考え方が僕らとほとんど一緒なんですよ。
それからもう1つ印象的なメッセージがあって、「我々はマニファクチャ(生産者)だ。」と。

仲木:

なるほど!ファンド(投資信託)という商品の生産者だと。

伊井さん:

はい、投資家というよりも生産者というプライドをすごく感じました。「伊井さんもそうだろ?」と。
本当にそうで、僕も生産者のつもりで毎日商品を磨いています。いつでもどの日でも、365日24時間常にいい状態でお客さまに届けるということ。
僕らの“想い”を直接届けたいと思って直販のみからスタートして、そこから僕たちコモンズ投信に共感いただいて一緒にやろうと言ってくれたパートナー(販売会社)をすこしずつ広げている。tsumiki証券もそのひとつです。

仲木:

我々はマニファクチャ…“生産者”っていいメッセージですね。かつ「毎日磨く」って表現も好きです。実際そうやもんなあ。伊井さんたちの仕事ぶりを端的に表現していると思います。

伊井さん:

毎日磨いてるんですよ。ですからコモンズ30ファンドって銘柄は変わってませんけど、毎日調査もしてますし、微妙に削ったりふやしたりもしてるんです。丁寧に丁寧に、毎日磨いています。

仲木:

毎日のポジション(各銘柄の投資比率)の調整って、うすーく磨いてるイメージです。なるほどわかりやすい。

伊井さん:

爪が伸びてきたらちゃんと切るというようなことですね。これを丁寧にしないといけない。放っておいてもリターンってなかなか出ないんです。毎日丁寧に磨いています。

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