社長の伊井さんが語る
社長の伊井さんが語る
コモンズ投信の話

第4回

日本を良くしたいから、社会起業家の育成に取り組む

コモンズ投信社長の伊井さん。
最終回は伊井さんが最近興味をもっていることについてお話を聞きました!

tsumiki証券元スタッフ 仲木威雄

インタビュアー:tsumiki証券元スタッフ 仲木威雄

好奇心で夢を描き、それを語るのが経営者の仕事

仲木:

伊井さん、これから個人的にやってみたいことありますか?仕事でもプライベートでも。

伊井さん:

そうですね。やっぱり仕事は楽しいですよね。
楽しいから、アホほど仕事してるんですけど(笑)
イーロンマスク(米テスラCEO)がめちゃくちゃはたらくって言われてて、時間みると…僕とそんなに変わらなくて(笑)

仲木:

アホほど(笑)イーロンマスクって週何時間でしたっけ?

伊井さん:

たしか週100時間以上…1日15時間くらいのカウントですかね。別に驚きはしないって感じでしたね(笑)
僕は企業の経営者の人たちとプライベートもよくご一緒していろんなことを話します。例えば、社員が全員辞めちゃった時期があるとか、各々につらかった話はありますね。“睡眠時間の短さ自慢(笑)”とか、ベタな話もする。一方で、夢とか日本を良くするという話をみんな語るんですよね。

仲木:

そのメンバーが語る夢を聞きた〜い。

伊井さん:

そうでしょ(笑)。50代になると急に同窓会がふえて行くんですけど。「こういうチャレンジしてさ、日本をもっと良くしたいんだよね」とか言うと、「はあ?お前いい歳して何言うてんの?」って言われちゃう(笑)
でも、そんな話を経営者の人たちとすると全然普通。
みんな好奇心旺盛ですごく楽しいです。それは別に経営者が偉いってことではなく、経営者の仕事ってそういうものなんです。
いろんな組織のトップの人たちとつながりがあるんで、そういう人たちといろいろ共有しながら、オフも一緒に楽しんでいます。

対談

未来の起業家育成は”社会課題”を認識させることからはじまる

仲木:

いいですねー。最近、面白いと思った企業はありますか?

伊井さん:

企業ではないですけれど、立命館大学がめちゃくちゃ面白くて。

仲木:

おっ立命ですか?関学でも関大でもない…(笑)

※伊井さん:関西学院大学卒、仲木:関西大学卒

伊井さん:

そうです。立命館とコモンズとソニー、それにクラウドファンディングのREADYFORとベンチャーキャピタルのジャフコで社会課題を解決したい起業家の育成をやります。
立命館大学の学生数は、日大、早稲田大、近大に続く多さで、学校法人立命館は小中高大院まであって全部合わせると国内トップクラスに学生が多いんですよ。
で、「立命館の学生やOB・OGで起業したい人が結構いて、そういう人たちをサポートしたい」という相談が僕にきたので、まず生徒や学生たちが「社会課題を認識する」ことからはじめましょうと言いました。例えばフードロスの話も、大人は大体わかってますけど子供はあまりよくわかってないんです。だから、まず社会課題を認識する。そうすると子ども達って割と正義感があって、「なんとかしたい!」って純粋に思うんで、そこで“社会課題を解決する”方法を自分たちで考えるという流れ。

仲木:

解決方法を考えることってワクワクしますからね。

伊井さん:

そうそう。以前、コモンズ投信の子ども向けの寄付のイベントで動物の殺処分についてワークショップを開催したんですね。そこで子ども達に「殺処分3万頭とか4万頭くらいいるんだよ、みんなどう思う?」と聞くと、全員「ダメ!」っていう。「そうかやっぱりだめだよね。解決したいと思う人?」っていうと全員「解決したい!」っていう。「OK!解決しよう!じゃあ太郎君は明日から犬を30匹飼ってね。花子ちゃんは明日から猫を30匹飼ってね。」というわけですよ(笑)

仲木:

子ども達の目が点になりますよね(笑)

伊井さん:

「無理!無理!」って言います。「でも解決するっていったじゃん」という話をするとみんなちょっとショボーンとします(笑)
そこで次に殺処分撲滅を目指し活動しているNPOの活動を紹介するわけですよ。
「本当になくしたいんだったらみんなのお小遣いの中から寄付したらどう?寄付で応援することもできるよ」というとみんなパッと目が輝いて、「そうか!やりたい!やりたい!」ってなる。
こういったことを立命館の教育現場でもやりましょうと提案しました。

仲木:

学生の時からどんどん社会に関わっていこうと。

伊井さん:

そうです。あとはコモンズが社会起業家フォーラム(社会起業家とコモンズ投信のお客さまを繋ぐイベント)をやっているので、その立命館バージョンをやりましょうという提案もしています。
僕らは構想だけ描き、具体的な計画やキャスティングは学生たちがやります。
社会課題に対して、総長へピッチをおこなう総長ピッチチャレンジもありますよ。

※ピッチ:主に投資家に対して、課題解決のアイデアやビジネスモデルについて短時間のプレゼンテーションをすること

仲木:

わお!総長の積極的な参加で本気度がわかります。

伊井さん:

ええ。僕も審査員の一人です。ソーシャルボンドやソーシャルファンドみたいなものを作ったり、教育プログラムを受けて本当に起業したい人を育成できるエコシステムの構想を話したら、理事長、総長から現場の方まで、みんなぜひやろうと言ってくれたんです。その構想に賛同した企業がお手伝いをしてくれている。起業家のコーチングをソニーが、クラウドファンディングはREADYFOR、ファンド作る時にはジャフコとかね。すごくいい大学だなって思います。

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