社長の伊井さんが語る
社長の伊井さんが語る
コモンズ投信の話

第2回

伊井さんは社長と思われてない?!
多様性が活きるコモンズ投信のチームづくり。

コモンズ投信社長の伊井さん。
今回はコモンズ投信の投資哲学、会社の人々、コモンズらしいチームの在り方について聞くことができました。

tsumiki証券元スタッフ 仲木威雄

インタビュアー:tsumiki証券元スタッフ 仲木威雄

“お客さま”にも“投資先の企業”にも貢献するファンドに。

仲木:

コモンズ投信の“哲学”や“人とチーム”の話をお伺いしたいなと思っています。まずは投資哲学について教えてください。

伊井さん:

1つは“お客さまのための資産形成をする”こと、そしてもう1つは“投資先の企業にも貢献する運用”をしたいということです。

“お客さまのための資産形成をする”については、創業までの話の中でも触れていますが「証券会社にいては本当の意味で“お客さまのための資産形成”ができない」と感じたことが大きいですね。業界としての課題でもあると思います。
営業マン個人レベルの話であれば、“お客さまのための資産づくり”を僕もやっていた自信がありますし、そういう人は銀行でも証券会社でも必ずいらっしゃるんですけど、総じてみるとごくごく稀なケースです。業界規模で考えるとお客さまの資産をふやすことができていない。
だからこそ、「個人の資産形成をしっかりやりたい。自分たちが買いたいと思えるような投資信託を作って、直接販売をする。」と考えた仲間たちで創業した。

仲木:

創業のきっかけとなった熱い“想い”。“投資先の企業にも貢献”というのは?

伊井さん:

創業当初、ソニーをやめられた後の出井さん、オムロンの創業家の立石さん、堀場製作所の堀場さん、ローソンの社長をしていた新浪さんなど、創業メンバーが「良い経営者だよね」って言う人に会いに行きました。
そこで「僕らは長期投資のファンドをやりたい」って話をしたら、経営者の方々全員が口をそろえて「絶対やったほうがいい。日本にそういう投資家っていないから。」って言うんです。
彼らの言う「そういう投資家がいない」というのは、経営者が対話をしていて、事業を長期で成長させていくためのパートナーとしていいなと感じる投資家がいないということです。これは未だにそうです。若い経営者たちも、「海外には投資先企業の長期的な価値を考えて、経営者に伴走するような投資をする長期投資家がいる。でも日本にはいないんだ」と。だからこそ、僕らはそれをしっかりとやりたいと考えているんですよ。

“個人の長期的な資産形成”と“長期で投資先企業の企業価値を上げていくところに伴走していく運用”をするファンドをやりたいというのが僕らの哲学というか、想いです。それは原点でありブレることはないです。

仲木:

投資先企業が長期で成長すれば、個人として投資信託に参加している仲間たちにもリターンとなって返ってきます。まさに長期投資の真髄です。

対談

多様性を大事にする時代、組織はフラットに。

仲木:

コモンズ投信の人とチームについてお伺いします。社員は今何名くらいですか?

伊井さん:

20名くらいですね。

仲木:

4、5名からふえてきましたね。“コモンズ投信らしさ“というとどんなところでしょうか?

伊井さん:

“フラットな組織”ですね。
会社をはじめるとき、もともと「長期投資をしたい」とか、「個人の資産形成を本当に真摯にやりたい」っていう人たちが集まっているので、そういう気持ちは一緒でした。
じゃあどういう組織でやりますかっていうことを考えたときに、誰が言いはじめたわけじゃないんですけど、全員異論なく、「上司部下の関係を気にせず“フラットな組織”でやろう」っていう話になりました。僕が社長なので、「じゃあ“フラットな組織“でやろっか」っていうことにしたんです。

仲木:

自然とフラットに!いいですね。

伊井さん:

かつて高度成長期にみんなで目標に向かっていこうぜって時代においては、均一的な教育を受けた人たちを集めて走るっていう発想だったので、終身雇用かつ体育会系の会社が一番強かったと思うんですよ。

仲木:

私も、かつて好きでしたよ!体育会系組織…(笑)

伊井さん:

そう。上司命令は絶対、みたいなね。ところが最近IPOしているような若い企業は割とフラットな感じの組織になっていることが多いと思います。それって今は、“多様性”の社会になってきていて、体育会系のノリで1つの目標めがけてみんなで向かっていくって無理だからなんですよね。創業当初…10年くらい前はまだここまで多様性って感じじゃなかった。

それでも、コモンズ30ファンドの投資先企業を選定するときにマネジメントの多様性は重要だと言っていたのもあって、自分たちも多様性を大事に、フラットな組織でやろうということになりました。
でも、“フラットな組織“を経験していた人が誰もいない中で「フラットでやります」と決めて導入したので、実践していく過程で難しい部分もありました。

仲木:

あー確かに。どう運営すればええかわからへんと。

伊井さん:

そうです。どう組織の統制をとるか?というのをはっきりさせないと、下手すると同床異夢みたいなことになってしまうんですよ。こういうことやりたいっていう想いは一緒で、みんなはこっち向かって漕いでいるのに、一人は別の方向に漕いでいるような感じですね。
放っておいて統制がとれるわけではないので、コモンズ投信に入社して何年かで辞めるメンバーが出るような時期はありましたね。

tsumikiが取り扱う商品は

それぞれの
個性と魅力があります。

ページトップへ