第2回

伊井さんは社長と思われてない?!多様性が活きるコモンズ投信のチームづくり。(つづき)

自由でのびのび、それでも1つにまとまるための“理念”

仲木:

10年経ちチームとして機能してきましたか?

伊井さん:

そうですね。そうなるためにここ3年くらい特にやってきたのがミッションや理念を定めることです。
みんなで作りましたよ。2行作るだけで2年かかりました(笑)

仲木:

2行に2年!!

伊井さん:

そうですね。ものすごい時間かかりました。
やるぞって言ったときに、社内では反対の声もあったんです。「今そんなことしている暇ないだろ、そこにリソースを割くよりも稼ぎにいったほうがいいんじゃないか」って声です。
それを「そんなことないよ」って、僕がトップダウンでやり続けたんですね。やり続けたので、そこで合わないメンバーは辞めたりもしているんですけど。フラットな組織だけども、ミッションや理念など自分たちが大切にするものだけは共通で握っておこうと、その上でならフリースタイルで何やってもいいよということにしました。
だからうちは会議もほとんどありませんし、我々経営陣が指図するっていうこともほとんどないです。もちろん会社としてこういう風に行くよっていう方向付けはしていますけど。
あっ、渋澤さんに言われたんですが、「伊井さん、みんな伊井さんのこと社長と思ってないよ」って(笑)

仲木:

渋澤さんも宇宙人って言われてますし(笑)

伊井さん:

僕らがつながりのあるフラットな組織の若い企業だと、例えばマネーフォワードとかラクスルとかと仲良いんです。辻さん(マネーフォワードCEO)なんかも、もういじられキャラで(笑)

仲木:

ご本人の人柄の良さもあるんでしょうね(笑)

伊井さん:

今の世代の経営者は、みんなパッションは熱いですけど、カリスマ経営者っていうよりは“隣にいるお兄ちゃん”みたいな感じのいじられキャラで。
組織はフラットで、でもミッションドリブンで、ここだけはすごく力入れているという会社が多いですね。僕らもようやくそういう感じになってきたかなと思っています。

対談
仲木:

そこは時間かかるところなんですね。

伊井さん:

かかりますよ。2019年はラグビーが流行りましたよね。「ONE TEAMで」って政治家も経営者も一般の人もみんな言ってましたね。
でも本人たち、ラグビーの代表選手たちは「“ONE TEAM”なんてね、みんな気軽に言うけどやろうと思ってすぐできないよ。」と言っていた。
これはもう大変だと。言い合いもしたし、みんなで歌作ったり、叩いて被ってジャンケンポンやったりとか(笑)

仲木:

ヘルメット置いて選手と監督がジャンケンする動画みました(笑)

伊井さん:

そうそう。そういうのをずっと重ねながら「ONE TEAM」になるわけです。「ONE TEAMになろうぜ」なんて言ってすぐなれるほどかんたんじゃないということですよね。それとまったく一緒です。
企業理念をどっかのコンサルに頼んで作ってもらって、「A案とB案どっちがいいですか?」「Aやな!」ってそれじゃONE TEAMにはならない。
浸透させるフェーズが大事なんです。
うちでいうとミッションの他にバリューもみんなでディスカッションして決めています。バリューは5つあるんですけど、その5つを毎朝誰かが、自分はバリューをこう体現していますって発表しています。
そんな風に、地道に浸透させていく活動をやっていますね。

仲木:

組織づくりも資産づくりと同じでこつこつやっていくことが大事ということですね!

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