第1回

挫折の中で磨かれた想い、セゾン投信誕生。(つづき)

本当にセゾン投信の立ち上げは難産でした。

仲木:

なるほどなあ。自分のためから生活者のための投資信託だと。澤上さんとの出会いはいつ頃ですか?

中野さん:

澤上さんとお会いしたのは、たしか2000年だったと思います。「長期投資でお客さまの幸せを作るんだ」と言って、さわかみファンドを始めて1年くらい経った頃でした。「お前いいやつだな。本気でやるんだったら俺と同じように自分で(投資信託の会社を)立ち上げろよ。」って言われ、セゾン投信を立ち上げようと思ったんです。
ただ、そんな簡単にいかなかった。仲木さんはその頃、さわかみ投信の若手で澤上さんと一緒に行動してたから私のセゾン投信立ち上げまでの紆余曲折を全部目の当たりにしてきたと思うんですけどね(笑)

仲木:

そうです(笑)目の当たりにしました。ほんま紆余曲折でしたね。

中野さん:

そう。本当に簡単ではなかったです。クレディセゾンの資本を使って会社を立ち上げようとしたんですが、途中で邪魔が入って飛ばされて、運用会社からも追い出されてしまいました。 それで2003年に初めてクレディセゾンに入った。だから当初は本当にセゾンカードの事は全く分からない状態で…それで冷たいご飯を2年ぐらい食べてたと思います。心から、「冷たいご飯ってこういう事なんだなぁ」って思いました(笑)

仲木:

そうしているうちに澤上さんが林野さん(株式会社クレディセゾンCEO:林野宏 氏)に直談判しに行った...

中野さん:

そうです。最初に左遷された時、澤上さんからは「俺はもうセゾンには一切協力せんからな、お前とは個人的には付き合ってやるけど!」と言われたんですけど(笑)復活のチャンスをもらい再度立ち上げることになった時には「よし!じゃあ一緒にやろう」とすごく協力してくれました。親会社の常務や専務を1人ひとり説得してくれたりね。

林野さんだってカード会社の社長ですから、証券業や投資信託について詳しいわけじゃなかった。でも澤上さんが熱く話をしてくれたんです。林野さんもその想いを受け止めてくれて、「すごいことをやるんだな」って言ってお金を出してくれた。そうしてセゾン投信が誕生しました。ほんとにセゾン投信の立ち上げは難産だったんですけどよく戦ってきたなと思いますね。

対談

澤上さんに教わった“想い”

仲木:

2人の熱い思いが組織の壁を突破しました。当時、中野さんや澤上さんと一緒に飲みに行って色んな話をしてたんでよく覚えています(笑)

中野さん:

そうそう。有楽町あたりの居酒屋でよく集まって、作戦会議とか言ってやってましたよね(笑)でもその苦しい時期に、“自分が良い長期投資を実践することが生活者の幸せに直結するんだ”って想いが定まってきたんです。左遷された事は、僕にとって非常に良かったと思っています。なぜなら、それまで僕自身は長期投資を自分自身のためにやりたいと考えていたから。「自分のための長期投資」「自分のための投資信託」という考え方が「一人ひとりの生活者の幸せのために、生活者を支える存在としての投資信託」になった。このような変遷を経てセゾン投信がスタートできたことが結果として今につながっているのかなあと思いますね。

仲木:

「自分のため」が「生活者のため」と変わったのは、冷飯を食べている2年間にいろいろ考えたからですか。

中野さん:

そうです。その間に自分をとことん見つめ直してね。投資信託というのは、個人のお金を預かるということ。そこには、経済的な不安を抱えていたり、将来の希望や夢があったりなど一人ひとりの生活者の想いがあって。

その生活者の「想い」を託されて、その実現のお手伝いをするのが私たちの存在意義なんだと。「何のために長期投資をやりたいんだ?」って突き詰めると、そこにたどり着いた。この想いを本当の意味で腹に落としてくれたのは澤上さんです。そういう意味でも本当に恩を感じています。

仲木:

それずっとおっしゃってますよね。中野さんの恩を大切にされる人柄がわかります。

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