会長の中野さんが語る
会長の中野さんが語る
セゾン投信の話

第4回

食も仕事も求めるものは“プロフェッショナル”

セゾン投信会長の中野さん。
今回は中野さんのプライベートやライフスタイルについてお話させていただきました。

tsumiki証券元スタッフ 仲木威雄

インタビュアー:tsumiki証券元スタッフ 仲木威雄

人生100年として残りの時間を大事にする。
“松”を選択することは人生を大事に生きること。

仲木:

中野さんのプライベート話もしましょう。さらに最近タイトスケジュールになってきているようですが、エンジョイしてることありますか?

中野さん:

「息抜きやストレス解消には何かしてますか?」ってよく聞かれますが、すっと答えられないんです。あんまりよろしくないのかもしれないですけど…趣味=仕事、特技=仕事ってなってるんですよね(笑)

仲木:

いや、いいじゃないですか。(笑)

中野さん:

でも経営トップってそれでいいと思うんですよね。それを社員に強いるとブラック企業になっちゃいますからダメですけど。仕事の時間は大事にしたい。でも、それだけだと人間つまらないから、ちゃんと言える趣味とかあったほうがいいかなと、最近ちょっと焦っています。(笑)

仲木:

(笑)最近はご無沙汰していますが、よく一緒に呑みに行くからお酒が好きなんは知っていますが、好きな食べ物って何ですか?

中野さん:

食べ物は、僕は江戸っ子なんで、なんでも“江戸前”のものが好きです。鰻とかお寿司、天ぷらとかね。それも全部“江戸前”じゃなきゃダメなんですよ。出張が多いので「地方に行くと、お寿司おいしいでしょ?」ってよく聞かれるんです。確かに鮮魚はおいしいけど、ネタが新鮮なだけじゃ意味がないと思ってるんです。

仲木:

へ〜面白い!“江戸前”へのこだわりに興味あります。

中野さん:

寿司なんかは特に。“仕事”が感じられないとダメなんですよ。

仲木:

なるほど。魚の鮮度で勝負するだけではアカンと。

中野さん:

そうです。だったら魚だけで食べたほうがいいと思います(笑)シャリの握りはもちろんそうだし、“江戸前”の寿司ってお醤油つけないんですよ。味はあらかじめ全部ついてるんですよ。そのまま食べる。醤油なんかつけたら怒られます。人が大事な“仕事”したものに何するんだって。“江戸前”ってそういうものです。鰻もそうですね。“江戸前”の鰻はやっぱり焼いて蒸して、それこそきちっと時間をかけて、ふわっとしたのがおいしいですよ。タレもその店ごとに違うので、その違いを味わうのが好きですね。食べ物だと、あとは蕎麦屋なんかも好きです。

仲木:

思い出した!そういえば蕎麦お好きでしたよね。

中野さん:

うん。蕎麦屋好きですね。ちょっと余裕があった時は蕎麦屋巡りとかしてたんですけどね…。最近忙しくて行けてないなあ。あ、あと甘味ね。銀座の若松とか、人形町の初音とか、門前仲町の入江とか、独特のあんみつやしるこを食べられる甘味屋さんってあるんですよ。「あそこのあんみつが食べたい」とか、「浅草のあそこの豆寒が食べたいとか」ってわざわざ行ってね。やっぱり江戸っ子なんですよ〜(笑)

仲木:

江戸っ子かあ〜(笑)たい焼きとかもお好きやったかと。

中野さん:

たい焼きも好きですよ!たい焼きはねぇ、好きなたい焼き屋さんはいくつかあるんですけど。名店の共通項は全部「一丁焼き」って言ってね。棒が1本しかついてない、昔ながらの型を使ってる。ちゃんと最高のタイミングで1個ずつ焼いてるんです。今は機械化が進んでいますから、いっぺんに10個ぐらいできちゃうやつもありますけどそれじゃあ意味がない。一丁焼きっていうのは手作業の職人技です。だから全然違うんですよね。そういうこだわりはありますけど、プライベートな楽しみと言えるかどうか(笑)

仲木:

いやいや、中野流のこだわりが伝わりめちゃくちゃ面白いですよ。(笑)

対談
中野さん:

食べ物へのこだわりはけっこうあります。人生の残り時間を考えると、100年生きるとしても、僕も56歳なんで折り返しを過ぎているわけですよ。だから無駄なご飯を食べたくないんですよ(笑)会社にいて、忙しいとチャチャっと済ませてしまうんですけど。せめて自分の時間に余裕のあるときは、お金をケチらずに、本当に納得できるおいしいものを探求したいんです。だから僕は鰻屋に行っても絶対「松」しか頼まない。

仲木:

えっ松しか頼めへんのやあ。でも確かに頻繁に行くこともできひんし。

中野さん:

5,000円の「松」と4,000円の「竹」と3,500円の「梅」とあって、せっかく貴重な時間を使っているのになぜ「松」を食べないんだと、満足度としては5,000円以上のものが得られるんですよ。

仲木:

(笑)なるほど〜

中野さん:

だから「松」を食べないと。それは人生を大事に生きるって言う事でもあると思うんです。

仲木:

料理人の仕事にリスペクトし最高を選択する。

中野さん:

そうですね。食べ物だって、それを作っている人は自分が最高の“仕事”をしたものを出しているはず。その中でもさらに最高のものは何かっていうと、「松」に決まっているじゃないですか(笑)ただそれをフランス料理屋に行って同じ事やるとえらいことになる(笑)ワインで「松」って言うと、「えー!?いいんですか?」ってすごい高級なボトルが出てきちゃうんですよ。このときはやっぱり「竹」を選びます(笑)

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