第1回
レオス・キャピタルワークスができるまで
レオス・キャピタルワークス社長の藤野さん。
起業のきっかけや、社員の方々や会社の雰囲気について、ひふみ投信の未来についてなど
普段なかなか聞くことのできないお話をたっぷりインタビューさせていただきました。
インタビュアー:tsumiki証券元スタッフ 仲木威雄
もともと起業するつもりなんかなかった
仲木: |
レオス・キャピタルワークス(以下:レオス)を立ち上げて、運用をスタートされました。 |
藤野さん: |
実は、もともと起業するつもりなんか全くなかったんです。どちらかと言うと僕自身は裁判官になりたくてですね。 |
仲木: |
えー裁判官!? |
藤野さん: |
はい。それで高校・大学時代を過ごしていたんですが、司法試験に落ちたんです。司法試験の予備校代を稼ぐために、2年間腰掛で野村アセットマネジメント(運用会社)に行ったんですね。1990年入社当時はバブルだったので、端的に稼げそうで、キャリアにもなって「一応、金融機関で働いてました」と言えると、何らかの箔も付くかなという考えがありました。まあ、弁当屋でバイトするより良いかなみたいな。実はそんな感じで入社したんですよ。 |
仲木: |
なるほど。入社したその後はどうでした? |
藤野さん: |
それで入ってみたら、中堅中小企業に投資をする部署に配属されたんです。 |
仲木: |
リアル?といいますと? |
藤野さん: |
社会を支えているのはこの人達で、こういう人達がいるからこそ世の中成り立っているんだというのを感じ始めたんですよね。はじめのうちは丸の内のビルにオフィスを構えているような大企業が格好いいと思ってたし。 |
仲木: |
一緒です。私もそう思ってたんで銀行に入りました。 |
藤野さん: |
ね。そう思いますよね。 |
仲木: |
はい。革靴でカツカツと歩いてね(笑) |
藤野さん: |
そうそう。 ところが、ずーっと見てると、そういうちっちゃい会社ってなんか「実は格好いいな!」とか、何て言うのかなあ?、「なんかすごいな!」という認識になったんですね。 |
仲木: |
そう思われたのには何かきっかけがあったんですか? |
藤野さん: |
いやいや、無いんですよ。よく聞かれるんだけど。毎日、ちょっとずつ、ちょっとずつ、思うようになったわけです。それで、2年か3年ぐらい経ったとき、司法試験を受けること自体も徐々に忘れちゃった。 |
仲木: |
ほおー面白い!! |
藤野さん: |
中堅中小企業の投資そのものが面白くなっちゃって。 |
仲木: |
まさにドラマ、映画ですね! |
藤野さん: |
そう!ドラマ、映画なんですよ。 |
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