第1回
「個人の資産形成を日本に根付かせたい」想いの“共有地”コモンズ投信
コモンズ投信社長の伊井さん。
創業までの道のりや、会社のこと、コモンズ投信の未来についてなど、
伊井さんの人柄やコモンズ投信らしさの伝わるインタビューになりました!
インタビュアー:tsumiki証券元スタッフ 仲木威雄
顧客本位とは程遠い環境に正義感が燃えあがる
仲木: |
渋澤さん(コモンズ投信会長)と伊井さんでコモンズ投信を創業して10年になりますが、創業した理由や“想い”を聞かせてください。 |
伊井さん: |
ええそうです。…もともと金融志望じゃなかったんですけどね。 |
仲木: |
え?そうやったんですか? |
伊井さん: |
ええ。学生の頃、はじめは商社を目指してました。 |
仲木: |
なんやこの人たち(笑) |
伊井さん: |
はい。役員面接なのに他社の悪口をひたすら聞かされるとかね(笑) |
仲木: |
入社した山一證券はいかがでしたか? |
伊井さん: |
そういう時代だったというのもあると思いますが、証券業界自体が言いようもなく酷かったです。 |
仲木: |
顧客本位とは程遠い環境だったのですね。 |
伊井さん: |
当時は他の証券会社や銀行も一緒だったんですが、そんな酷いところにいれば僕は逆に“正義感”が燃える質で。 |
仲木: |
(笑)支店長相手に…伊井さんの“正義感の強さ”を感じるエピソードです。 |
伊井さん: |
本社から定期的に面接にきていた人事や組合の人にも文句を言っていました。「これおかしくないですか?こんなことしていたらお客さん死んじゃいますよ」って。 |
仲木: |
営業企画…ということは本社に? |
伊井さん: |
はい、東京の本社に。 |
仲木: |
ハハハ、なるほどー(笑) |
伊井さん: |
営業企画部では、国内外の証券会社、主にアメリカの会社を研究し、山一でどうやって活かしたらいいかを考え企画していました。 |
仲木: |
道半ばで会社が経営破綻かあ。その後どうされたんですか? |
伊井さん: |
メリルリンチ(アメリカの証券会社)が山一證券の営業基盤を引き継ぐという話になり、声がかかったのでメリルリンチ日本証券の立ち上げに参加しました。 |
仲木: |
なるほど、そういうご縁でメリルリンチで働くことに。メリルはどうでしたか? |
伊井さん: |
すごく良かったですね。 |
仲木: |
真にお客さまのための提案。 |
伊井さん: |
ええ。楽しかったんですけどITバブルが崩壊してから、良さが一切なくなってしまいました。 ※リテール …… 個人などを対象にした販売業務のこと |
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